第1話
薔薇園の魔女
性質は不信。
なによりも薔薇が大事。
その力の全ては美しい薔薇のために。
結界に迷い込んだ人間の生命力を奪い薔薇に分け与えているが、人間に結界内を踏み荒らされることは大嫌い。
第1話
薔薇園の魔女の手下
その役割は警戒。
人間を見つけると、ベルのような警戒音を鳴らし、容赦ない頭突きを食らわせる。視力は2.5。
小さなタイプは侵入者を阻む薔薇の蔦に変身可能。
第1話
薔薇園の魔女の手下
その役割は造園。
おヒゲは魔女にセットしてもらう。
第2話
暗闇の魔女
その性質は妄想。
闇が深ければ深いほどその力は増す。
完全な暗闇の中においてはほぼ無敵だが灯りの多い現代ではそれほど恐れる魔女ではない。
第2話
暗闇の魔女の手下
その役割は夢。
あらゆるものに姿を変化させ 漆黒の闇の中に魔女の望みを描き出す。
暗闇の中では強大な力を誇るが、街灯や月明かり程度のわずかな光があればその力を半減できる。
第2話
お菓子の魔女
その性質は執着。
欲しいものは全部。絶対に諦めない。
お菓子を無限に生み出せるが大好物のチーズだけは自分で作ることができない。
チーズさえ持っていれば簡単に隙をつくことが出来ただろう。
第2話
お菓子の魔女の手下
その役割はチーズを探すこと。
しかし過度な期待は禁物。
第3話
ハコの魔女
その性質は憧憬。
筋金入りのひきこもり魔女。
憧れは全てガラスの中に閉じ込める。
閉じ込められた者はその心までも簡単に見透かされてしまうが考えるより先に殴れば問題ない。
第3話
ハコの魔女の手下
その役割は運搬。
この手下がさわった物体はとても運びやすくなってしまう。
第4話
落書きの魔女
その性質は無知。
かくれんぼが大好き。
けれど彼女の手下達はあまり賢くないため誰も彼女のことを探してくれない。
第4話
落書きの魔女の手下
その役割は童心。
ひとり遊びに夢中になっているうち魔女とはぐれてしまった迷子の手下。
人間をボールに変えてしまう力を使い、ボールに変えられた人間は今までについた嘘の数だけ地面を跳ねなくてはもとの姿に戻ることが出来ない。
第6話
銀の魔女
その性質は自由。
高速で移動する結界の中に潜んでいるが魔女自身は非常に愚鈍。残念ながら科学的な力は一切使えない。
かつては全身目も眩むほどの銀色であったが、海岸線の夕日を眺めているうちにずいぶんと錆びてしまった。
第6話
銀の魔女の手下
その役割は主張。
体についたパイプから近所迷惑な爆音を撒き散らし気まぐれな砂嵐のように移動する。
嫌いなものは磁石。
第6話
影の魔女
その性質は独善。
全ての生命のために祈り続ける魔女。
祈りの姿勢を崩さぬまま、その影の中へとあらゆる命を平等に引きずり込む。
この魔女を倒したくば、黒色の苦痛を知らなくてはならない。
第6話
影の魔女の手下
その役割は妄信。
影の魔女によって平等に救われてしまった命達の集合体。
彼らは同胞を求めている。
第7話
犬の魔女
その性質は渇望。
誰からも誰よりも愛されたくてしょうがない犬の姿をした魔女。
その結界内に入った人間はこの魔女に関心を抱かざるを得ない。この魔女を倒したくば偽りの愛をもって示せ。
第7話
犬の魔女の手下
その役割はインテリア。
全く意思を持たずにただ回転しているだけのマネキン。
誰からも愛されなかった犬の魔女は意思を持つ手下を創造することが出来なかった。
第8話
人魚の魔女
その性質は恋慕。
在りし日の感動を夢見ながらコンサートホールごと移動する魔女。
回る運命は思い出だけを乗せてもう未来へは転がらない。もう何も届かない。もう何も知ることなどない。
今はただ手下達の演奏を邪魔する存在を許さない。
第8話
人魚の魔女の手下
その役割は演奏。
魔女のために音楽を奏で続ける虚ろな楽団。
その音を長く聞き続けた者は魂を抜き取られてしまう。
この楽団は魔女のためだけに存在し、
魔女には楽団が全て。
第9話
芸術家の魔女
その性質は虚栄。
自らを選ばれた存在であると疑わぬ魔女。
誰かに自分の作品を見せたくて仕方が無く人間にも積極的に干渉してくるが、その結界内はどこかで見たようなものばかり。
この魔女を倒したくば著名な批評家を連れてくればよい。
第9話
芸術家の魔女の手下
その役割は作品。
魔女によって命を奪われた人間はその体の一部分を盗まれ、この中に組み込まれてしまう。
第9話
委員長の魔女
その性質は傍観。
蜘蛛のような糸を吐き結界内の空に自分だけの学園を作って学生達と変わらぬ日常生活を繰り返している。
下校チャイムを鳴らせばこの魔女はどこかの住処へと帰ってゆくだろう。
第9話
委員長の魔女の手下
その役割はクラスメイト。
足に履いたスケート靴で糸の上を優雅に滑走するがそれぞれは魔女が糸で操ってるだけであり意思を持たない。
第9話
人魚の魔女
その性質は恋慕。
ギターが鳴り響くコンサートホールの中で在りし日の感動を夢見続ける魔女。
繰り返す時間の中で僅かな違いこそあれど、運命の車輪は冷徹に回る。
第9話
人魚の魔女の手下
その役割はバックダンサー。
魔女の後ろで陽気に踊り続けるだけの存在。
第9話
救済の魔女
その性質は慈悲。
この星の全ての生命を強制的に吸い上げ彼女の作った新しい天国(結界)へと導いていく。
この魔女を倒したくば 世界中の不幸を取り除く以外に方法は無い。
もし世界中から悲しみがなくなれば魔女はここが天国であると錯覚するだろう。
第9話
鳥かごの魔女
その性質は憤怒。
カゴの中で足を踏み鳴らし叶わぬもの達に憤り続ける。
この魔女はアルコールに目がなく、手下達もまた非常に燃え易い。
第9話
鳥かごの魔女の手下
その役割は軽薄無思慮。
群がる鳥は馬鹿な男達。
何の役にも立たないくせに彼女の気を引こうと足元へ言い寄ってくる。
魔女にとっては嫌悪する対象でしかない。
第11話
舞台装置の魔女(通称・ワルプルギスの夜)
その性質は無力。
回転する愚者の象徴にして、歴史の中で語り継がれる災厄。
この世の全てを戯曲へ変えてしまうまで無軌道に世界中を回り続ける。
普段逆さ位置にある人形が上部へ来た時、暴風の如き速度で飛行し瞬く間に地表の文明をひっくり返してしまうだろう。
この魔女は誰も知らない誰かたちの集合体。
第11話
舞台装置の魔女の手下
その役割は道化役者。
強大な魔力に引かれ集まった無数の魂。
ワルプルギスの夜自身が元々一人の誰かであったのか、或いは多くの魂が集合することにより生まれた幻であるのか、今となっては分からない。